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2026年7月20日

幹細胞点滴の効果とは?再生医療専門医が診療で実感していること

幹細胞点滴

監修:前原律子 医師

この記事でわかること

  • 幹細胞点滴とはどのような治療か
  • 体内でどのような変化が起こるとされているか
  • 実際の診療でどのような方に検討されているか
  • 治療を受けるにあたって知っておくべきこと

幹細胞点滴とは

幹細胞点滴は、体外で培養した幹細胞を点滴によって体内に投与する再生医療の一種です。幹細胞とは、さまざまな細胞に分化する能力と、自己複製する能力を持つ細胞のことをいいます。ヒトの体内には複数種類の幹細胞が存在しており、なかでも脂肪組織や骨髄から採取できる「間葉系幹細胞(MSC)」が再生医療の分野で研究・臨床応用されています。

幹細胞点滴では、患者本人から採取した幹細胞を専門の細胞培養施設で増やし、静脈点滴で体内に投与します。投与された幹細胞は血流に乗って全身に運ばれ、炎症が起きている組織や損傷を受けた部位に集まりやすいとされています。

なお、再生医療は薬機法・再生医療等安全性確保法の規制対象です。幹細胞点滴を提供できるのは、厚生労働省に計画を届け出た認定医療機関に限られます。

幹細胞の作用メカニズム(確立した医学知識)

間葉系幹細胞が注目されている理由のひとつは、「パラクライン効果」と呼ばれる働きにあります。投与された幹細胞は、周囲の組織に向けてさまざまなサイトカイン(細胞間の情報伝達物質)や成長因子を分泌します。これらの物質が、損傷した組織の修復を促したり、過剰な炎症反応を抑制したりする方向に働くと考えられています。

また、免疫調節作用も研究が進んでいる領域です。間葉系幹細胞は免疫細胞のバランスに影響を与える可能性が示唆されており、自己免疫的な炎症が関与する病態への応用が検討されています。

ただし、これらのメカニズムについては現在も研究が継続されており、すべての機序が解明されているわけではありません。また、個人の体の状態や細胞の品質によって、体内での動態は異なります。

診療で幹細胞点滴が検討される場面

当院で「幹細胞点滴」を希望される患者様の多くは健康維持や老化予防目的です。その中でも飲酒を多くされる方や生活習慣が不規則で生活習慣病に不安を抱えている方などによく提案している治療になります。現在悪性腫瘍の診断を受けている方に対しては適応ではありません。

効果として患者から報告されること

幹細胞点滴の効果実感の期間は個人差がありますが、1回目の幹細胞点滴後が一番体の変化を感じるとお声を頂きます。①代謝があがって体が温かく感じる②疲労が軽減して疲れにくいなど。また幹細胞点滴を3回~4回された患者様からは糖尿の数値や肝臓の数値の改善が見られた。と感想を頂くこともあります。

当院の幹細胞点滴について

当院で行う幹細胞点滴治療は、患者様の腹部から10~20gほどの脂肪組織をブロックまたは吸引法で採取し、採取した脂肪組織を国の認可を受けた細胞培養加工施設で培養・増殖させて患者様ご自身に点滴投与で戻していく治療です。当院が提携をしている細胞培養施設は3か所あり、それぞれの施設に特徴があり料金が異なりますので、説明を聞いたうえで患者様自身が培養施設をお選び頂くことも可能です。細胞の培養には4週間~7週間かかります。投与回数は初めの1年は3回~4回そのあとは1年に1回~2回でご提案する事が多いです。

治療前に確認しておくべきこと

幹細胞点滴を検討する際には、以下の点を医師に確認することが重要です。

  • 幹細胞の採取方法(ブロックまたはサクションなど)
  • 細胞の培養・品質管理体制
  • 投与回数・スケジュールの目安
  • 想定されるリスクや副反応
  • 再生医療等安全性確保法に基づく届出の有無

幹細胞治療は再生医療等安全性確保法のもとで提供されており、厚生労働省への届出なしに提供することは認められていません。治療を受ける際は、認定を受けた医療機関であることを確認してください。

幹細胞点滴と他の再生医療との違い

当院では、幹細胞点滴のほかにも複数の再生医療を提供しています。

治療主な対象部位・目的
幹細胞点滴全身への投与・慢性炎症の改善・免疫調節・アンチエイジング
幹細胞のひざ治療ひざ関節・痛み・炎症の改善(膝に水が溜まる症状など)
線維芽細胞治療顔、首、デコルテ、手の甲のハリ・たるみ・ほうれい線の改善
NK細胞治療免疫機能の維持・向上(免疫治療)

それぞれの治療の適応や特徴については、診察時にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 幹細胞点滴は何回受けるものですか?

投与回数は初めの1年は3回~4回そのあとは1年に1回~2回でご提案する事が多いです。

Q. 副作用・リスクはありますか?

当院では、脂肪の採取を腹部から行いますが採取後に、採取部位の痛みや腫れ、内出血を伴う事があります。多くは数日~数週間で改善しますが、場合によっては長引く場合もございますので脂肪採取後は安静にお過ごしいただくことを推奨しております。また、頻度は高くありませんが、以下のようなリスクがあります。感染:採取部位が赤く腫れたり、膿が出たり、発熱を伴うことがあります。出血・血腫:皮下に血液がたまり、腫れや痛みが強くなることがあります。採取部位は触らずに清潔を心がけてください。幹細胞点滴投与後は倦怠感や発熱(微熱)、頭痛などの副作用を感じることがございますが、通常数時間~数日で改善されることがほとんどです。

Q. 費用はどのくらいかかりますか?

幹細胞点滴は自由診療のため、保険は適用されません。費用は使用する細胞の種類・培養規模・投与回数によって異なります。詳細は診察・カウンセリング時にご確認ください。

Q. 保険は使えますか?

幹細胞を用いた再生医療は、現時点では自由診療となります。保険適用の対象外です。

Q. どのような人が対象になりますか?

標準治療を受けているものの、十分な改善が得られていない方や健康維持・疲労回復など目的は様々ですが幹細胞点滴は適応と考えます。ただし、健康維持や疲労回復などを目的とした幹細胞点滴については、現時点では有効性を裏付ける十分な科学的根拠が確立しているとはいえません。そのため、治療を検討する際は、期待できる効果と限界、リスクについて十分な説明を受けたうえで判断することが大切です。また、心血管疾患、肝・腎機能障害、血液・凝固異常、自己免疫疾患がある場合は、慎重な判断が必要になります。

まとめ:幹細胞点滴の効果について

幹細胞点滴は、間葉系幹細胞が持つ炎症抑制・組織修復促進・免疫調節などの作用を活用した再生医療です。体内でどのような変化が起こるかは個人差があり、断定的な効果を述べることはできません。実際の治療効果・適応・スケジュールについては、専門医による診察でご確認いただくことが重要です。

当院では幹細胞点滴をはじめとする複数の再生医療を提供しています。疲労回復や美容目的では、高濃度ビタミンC点滴白玉注射との組み合わせについてもご相談いただけます。ご自身の体の状態や治療目標を医師と丁寧に確認したい方は、まずカウンセリングからご相談ください。

幹細胞点滴が自分に合う治療かどうかは、診察で体の状態を確認してからでないと判断できません。「まだ受けると決めていない」という段階でも、カウンセリングのみのご相談を承っています。気になる点はすべてお聞きください。

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ご予約・お問い合わせについて

恐れ入りますが当クリニックは完全予約制です。
初診と再診でご予約の際の電話番号が異なりますのでご注意ください。

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監修医師

医療法人仁由会 理事/日本ウェルネス再生クリニック 院長

山本 一仁Kazuhito Yamamoto

平成3年 京都府立医科大学卒業、同年京都府立医科大学第一外科入局。
その後社会保険神戸中央病院外科医長としての勤務を経て、 平成15年よりビバリーヒルズクリニック院長就任。
平成22年よりウェルネスクリニック大阪梅田院に勤務。
平成23年より梅田美容山本クリニック院長就任。
平成29年より医療法人仁由会 日本ウェルネス再生クリニック院長就任。

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監修医師

医療法人仁由会 理事/日本ウェルネス再生クリニック 副院長

前原律子Ritsuko Maehara

2014年 神戸大学大学院医学研究科 博士課程 入学
2016年 神戸大学大学院医学研究科 博士課程 修了
2016年 医療法人前幸会 ささゆりヘルスクリニック 開院
2020年 医療法人仁由会 日本ウェルネス再生クリニック副院長就任