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2025年4月19日

幹細胞培養上清液とは?効果・料金・治療の流れを徹底解説

幹細胞培養上清液とは?効果・料金・治療の流れを徹底解説

幹細胞培養上清液は、美容や健康の分野で注目されている再生医療の一つです。本記事では、幹細胞培養上清液の効果や料金、治療の流れ、リスクと副作用について詳しく解説します。

 幹細胞培養上清液とは?

幹細胞培養上清液とは?

幹細胞培養上清液は、幹細胞を培養液の中で培養した際に得られる、その上澄み液になります。この培養上清液には、脂肪・臍帯・歯髄由来などがあり、培養中の幹細胞が分泌した成長因子やタンパク質など何百種類もの成分が含まれています。老化などにより衰えた細胞の回復を後押しするため、さまざまな健康と美容に対する効果が期待できます。

幹細胞培養上清液の定義と仕組み

幹細胞培養上清液は、幹細胞を培養液の中で培養した際に得られる、その上澄み液です。幹細胞が分泌する成長因子、サイトカイン、エクソソームなどの有効成分が豊富に含まれており、これらの成分が老化などで衰えた細胞の修復と再生を促進します。投与に用いる培養上清は、フィルタリングにより滅菌処理を施したものです。

幹細胞治療との違い

自分自身の幹細胞を培養・増殖し体内へ戻すことで、細胞の修復や再生・各種疾患の治療を行う治療を「幹細胞治療」といい、幹細胞を培養した培養液に幹細胞自体を取り除いた上澄み液を用いた治療を、「幹細胞培養上清液治療」と言います。幹細胞培養上清液に幹細胞から分泌される成長因子が豊富に含まれているため、「幹細胞治療」と類似する効果が期待されています。
また「幹細胞治療」に比べて「幹細胞培養上清液治療」は費用が抑えられるため、始めやすい治療と言えます。

幹細胞の分泌因子の役割

幹細胞から分泌される因子には、様々な生理活性物質(成長因子・免疫調整因子・抗炎症因子・神経再生因子・エクソソームなど)が500種類以上と豊富に含まれています。成長因子は組織の修復と再生を促進し、サイトカインは免疫調節作用を持ち、エクソソームは細胞間のコミュニケーションを担っています。これらの因子が相乗的に作用することで、組織の修復や炎症の抑制、細胞の活性化などの効果が得られます。

再生医療における幹細胞培養上清液の位置づけ

「幹細胞培養上清液」は再生医療の分野において、近年の研究により、細胞そのものよりも細胞が分泌する成分が、身体の健康や治療に役立つものであることが分かってきたため注目されるようになりました。そのため、美容医療から始まり、様々な医療分野での応用が期待されています。

幹細胞培養上清液の期待される効果

幹細胞培養上清液の期待される効果

幹細胞培養上清液には、幹細胞が分泌した成長因子をはじめ、サイトカイン、エクソソームなど様々な生理活性物質が含まれており、老化などにより衰えた細胞の回復、肌の若返りや薄毛の改善、全身のアンチエイジングや疲労回復効果などさまざまな健康と美容に対する効果が期待できます。

抗炎症作用と適応症状

幹細胞培養上清液には強力な抗炎症作用があり、様々な炎症性疾患の改善が期待できます。 アトピー性皮膚炎や肌荒れなどの皮膚トラブル、関節炎などの性炎症疾患に対して効果を発揮します。症状の緩和だけでなく、慢性的な炎症にも抑制効果があるとされています。

組織修復効果と具体的な治療例

組織の修復や再生を促進する効果は、幹細胞培養上清液の大きな特徴です。 肝機能改善や創傷治癒促進効果、血管新生作用・血行改善によるED(勃起不全)改善などです。

美容効果と若返り作用

美容分野での効果も高く評価されています。 肌老化の気になる部分に直接幹細胞培養上清液を注射することで、コラーゲンやエラスチンの産生を促進し、しわやたるみ、肌のハリや弾力を改善し、総合的な若返り効果が期待できます。定期的な治療により、長期的な美容効果の維持が可能です。

免疫調整作用の可能性

幹細胞培養上清には免疫システムを調整する作用があり、免疫機能に異常が起きてアレルギー反応が生じないように、正常な免疫機能を保つ作用があります。アレルギー性鼻炎などアレルギー症状の緩和にも効果がある可能性が示唆されています。

研究に基づいた治療効果の信頼性

幹細胞培養上清液について、まだ発展途上の治療法であり、長期的な安全性に関するデータが十分ではありません。大学(医学部)や研究者、医師、医療系企業などが研究と開発を重ね、その効果を実証しようとしていて、一部は実証されています。また厚生労働省も幹細胞培養上清液に関心を払っています。

幹細胞培養上清液の料金と費用感

幹細胞培養上清液の料金と費用感

幹細胞培養上清液治療の費用は、治療の種類や回数、使用する幹細胞培養上清液の種類(脂肪・歯髄・臍帯など)によって異なります。医療機関によっても料金設定に差があるため、治療を検討される際は、費用対効果と自身の予算を慎重に計画を立てることが重要です。

料金相場の具体例

一般的な幹細胞培養上清液治療の料金相場は以下の通りです。点滴治療の場合、1回あたり3〜10万円程度が一般的です。美容目的の局所投与では、部位や量によって1回あたりの費用が変動します。
経過や効果に応じて、複数回の治療が推奨される場合もあります。

治療回数と費用の関係

治療効果を最大限に引き出すためには、複数回の治療が推奨され、回数に応じて金額が変動します。全身のアンチエイジングや生活習慣病の予防など点滴での投与は2週間~1ヶ月に1回ペースで行い、肌のハリやたるみ、シワなどの美容目的の注入は1ヶ月のペースで3〜6回程度治療を行い様子をみましょう。多くの医療機関では、複数回コースの割引プランがあり、まとめて支払うことでコストを抑えることができます。

費用プランと追加オプション

医療機関では様々な治療プランが用意されています。基本の治療に加えて、ビタミン点滴やその他の美容治療との組み合わせなど、追加オプションを選択することも可能です。また、部位や症状に応じたカスタマイズプランも提供されており、より効果的な治療を受けることができます。医療機関によっては、分割払いやローン払いにも対応しています。

費用対効果の考え方

幹細胞培養上清液治療は、一定の費用がかかる治療ではありますが、その効果の持続性や範囲を考慮する必要があります。 特に、従来の治療では改善が難しかった症状に対して効果が期待できます。また、治療効果は徐々に現れ、複数回の治療で相乗効果が期待できることも、費用対効果を考える上で重要なポイントとなります。

保険適用の有無

現在、幹細胞培養上清液治療は、自由診療となっており、保険適用外です。そのため、治療費は自己負担となります。医療機関によっては、医療ローンや分割払いなどの支払いプランをご用意している場合もありますので、詳細は各医療機関にお問い合わせください。

治療の流れと注意点

治療の流れと注意点

幹細胞培養上清液治療を受ける際は、問診を行い、症状に併せて治療に適した投与方法(点滴・注射・点鼻・水光注射など)を提案します。また幹細胞培養上清液には種類(歯髄・臍帯・脂肪など)があるため、そちらも併せて提案します。

治療前のカウンセリング

最初に行われるカウンセリングでは、患者様の症状や期待効果、これまでの経過などを詳しく確認します。医師は治療の適否を慎重に判断し、期待できる効果やリスクについて説明します。この段階で不安な点や疑問点がある場合は、ご遠慮なく医師に質問することをお勧めします。

治療中のプロセス

治療は主に点滴や注射・点鼻によって行われます。
美容目的の場合は、肌や頭皮に水光注射やメソガンを使用して、直接注入します。点滴の場合は30分~1時間程度、注射や点鼻の場合は10分~15分程度で終了します。肌に注入をする場合は表面麻酔をして行います。
治療中は、以下の手順で進められます

  • 治療前の最終確認
  • 投与部位の消毒・準備
  • 幹細胞培養上清液の投与
  • 投与後の経過観察

治療中は医療スタッフが常に状態を観察し、安全性を確保します。

禁忌や治療の注意点

幹細胞培養上清液治療の禁忌には次のようなものがあります。

  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方
  • 重度の感染症がある方
  • がん治療中の方

また、医師が不適当と認めた方も禁忌に該当する場合があります。

トラブル時の対応方法

治療後に気になる症状が出た場合は、すぐに医療機関に連絡することが重要です。主な対応方法は以下の通りです

  • 軽度の副作用(発赤や腫れなど)→経過観察
  • 重度の副作用→すぐに医療機関に連絡
  • 予期せぬ症状→24時間対応の相談窓口への連絡

医療機関では、緊急時の連絡先や対応手順について、事前に詳しい説明を行います。

幹細胞培養上清液治療のリスクと副作用

幹細胞培養上清液治療のリスクと副作用

幹細胞培養上清液治療は比較的安全性の高い治療法ですが、どのような医療行為にもリスクや副作用があります。

治療に伴うリスクの種類

幹細胞培養上清液治療に関連する主なリスクには以下のようなものがあります。

  • 投与部位の一時的な腫れや発赤
  • アレルギー反応の可能性
  • 感染のリスク
  • 予期せぬ反応や効果の個人差

これらのリスクは適切な管理と対策により、最低限に留意することが可能です。

副作用の詳細と頻度

報告されている主な副作用とその発生頻度は以下の通りです。

副作用頻度
投与部位の軽度の痛み・腫れ比較的多い
一時的な発赤や熱感頻度は中程度
軽度の倦怠感や頭痛まれ
アレルギー反応非常にまれ

多くの副作用は一時的なものであり、数日以内に自然と改善します。重篤な副作用の報告は最小限で、安全性の高い治療法とされています。

安全な治療を受けるためのポイント

安全な治療のために、以下の点に注意が必要です。

  • 信頼できる医療機関の選択
  • 事前の十分なカウンセリング
  • これまでの歴史や服用中の薬の正確な申告
  • 治療内容をしっかり理解する事

医師との密なコミュニケーションを重ね、気になる症状があれば早めに相談することが重要です。

治療後のアフターケア

効果を最大限に発揮し、最低限に留めるため、以下のような副作用のアフターケアが推奨されます

  • 治療当日の激しい運動を控える
  • 十分な休息と睡眠をとる
  • 正しい水分補給を心がける
  • 清潔な状態を保つ

医師から指示された注意事項は必ず守り、不安な点があれば相談することが大切です。

専門医選びの重要性

安全な治療のためには、正しい医師の選択が非常に重要です。
以下の点を確認しましょう

  • 再生医療に関する十分な知識と経験
  • 設備や衛生管理の整備状況
  • 緊急時の対応体制
  • 患者さまとのコミュニケーション能力

信頼できる医療機関で適切な治療を受けることで、より安全で効果的な治療が期待できます。

ウェルネスでの症例

当院で実際に幹細胞培養上清液治療を受けられた患者さまの中から、代表的な症例をご紹介いたします。それぞれの症例で、治療経過や改善効果が異なりますので、ご自身の状態に近い例を参考にしていただければ幸いです。

幹細胞培養上清液での治療メニュー

  • 使用した幹細胞培養上清液:ヒト臍帯由来
  • メニューURL:ヒト臍帯由来幹細胞培養上清
  • 症例紹介:腎機能の改善と血圧が高いことがお悩みで来院されました。医師より臍帯由来の培養上清液を点滴投与にて、月1回~2回のペースで6ヵ月通院をおすすめ。結果、腎臓の数値の改善と血圧130台から120台へと改善が見られました。
    ※治療効果は個人差があり、すべての患者様に同様の結果が得られるわけではありません。

まとめ

幹細胞培養上清液治療は、再生医療の革新的な治療法として、美容や健康の分野で大きな可能性を秘めています。その効果は、炎症の抑制から組織の修復、美容効果まで多岐にわたり、多くの患者様に喜ばれています。当院で取り扱う幹細胞培養上清液は下記4種類のご用意がございます。

  • ヒト歯髄由来幹細胞培養上清液
  • ヒト脂肪由来幹細胞培養上清液
  • ヒト臍帯由来幹細胞培養上清液
  • ヒト羊膜由来幹細胞培養上清液

医師が丁寧に問診を行い、患者様のお悩みに合わせて投与方法やおすすめの幹細胞培養上清液をご提案いたします。投与方法は点滴・注射・点鼻・水光注射などがあり、今後の美容と健康の実現に向けて、ウェルネスクリニックが全力でサポートさせていただきます。また「臨床培養上清安全性審査委員会」による、安全性審査において、総合評価で最高ランク「A評価」を受けたものを取扱いしております。

幹細胞培養上清液治療について、ご興味やご不安な点がございましたら、まずはカウンセリングをご利用ください。

ご予約・お問い合わせについて

恐れ入りますが当クリニックは完全予約制です。
初診と再診でご予約の際の電話番号が異なりますのでご注意ください。

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監修医師

医療法人仁由会 理事/日本ウェルネス再生クリニック 院長

山本 一仁Yamamoto Kazuhito

平成3年 京都府立医科大学卒業、同年京都府立医科大学第一外科入局。
その後社会保険神戸中央病院外科医長としての勤務を経て、 平成15年よりビバリーヒルズクリニック院長就任。
平成22年よりウェルネスクリニック大阪梅田院に勤務。
平成23年より梅田美容山本クリニック院長就任。
平成29年より医療法人仁由会 日本ウェルネス再生クリニック院長就任。

前原医師の画像

監修医師

医療法人仁由会 理事/日本ウェルネス再生クリニック 副院長

前原律子Ritsuko Maehara

2014年 神戸大学大学院医学研究科 博士課程 入学
2016年 神戸大学大学院医学研究科 博士課程 修了
2016年 医療法人前幸会 ささゆりヘルスクリニック 開院
2020年 医療法人仁由会 日本ウェルネス再生クリニック副院長就任